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チョーリャン・リン(アメリカ) Cho-Liang LIN
ヴァイオリン部門 審査委員
台湾生まれ。5歳の時に、隣人が習うヴァイオリンの音に影響を受けヴァイオリンを始める。
12歳でシドニーに渡り、イェネー・フバイの弟子であるロバート・ピクラーに師事。イツァーク・パールマンのマスタークラスを受講後、13歳でパールマンの師であるドロシー・ディレイのもとで学ぶことを決意し、15歳で単身ニューヨークへ。ジュリアード音楽院に入学し、6年間ディレイのもとで研鑽を積んだ。
1980年、ズービン・メータ指揮ニューヨーク・フィルハーモニックとの共演でデビュー。以来、世界中ほとんど全てのオーケストラと共演を重ねる。2006年からはライス大学教授に就任。ラ・ホヤ音楽祭、香港国際室内楽フェスティバル(現 ベアーズ・プレミア音楽祭)の芸術監督も務めるなど、教育活動にも熱心に取り組んでいる。
専門的な活動の一環として、現代作曲家の新曲委嘱・初演に努めており、ジョン・ハービソン、クリストファー・ラウズ、タン・ドゥン、ジョン・ウィリアムズ、スティーヴン・スタッキー、エサ=ペッカ・サロネン、ブライト・シェン、ポール・シェーンフィールド、ジョーン・タワーら多くの作曲家が彼のために創作している。
使用楽器はストラディヴァリウスと2000年製サミュエル・ジグムントヴィッチ。多くの協奏曲や室内楽作品がソニークラシック、デッカ、BIS、デロス、オンディーヌよりリリースされており、グラモフォン・レコード・オブ・ザ・イヤー、ペンギン・ガイド・ロゼット賞を受賞。グラミー賞にも多数ノミネートされている。現在は、Spotifyやナクソスなどの音楽配信サービスでもリンの演奏に触れることができる。
タンゴ音楽、上質なワイン、ニューヨーク・ヤンキースに並々ならぬ情熱を傾けている。