プロフィール
©K.Miura
高関 健 TAKASEKI Ken
ピアノ部門 指揮
桐朋学園在学中の1977年カラヤン指揮者コンクールジャパンで優勝。ベルリンでヘルベルト・フォン・カラヤンのアシスタントを、タングルウッド音楽祭でもレナード・バーンスタイン、小澤征爾らに指導を受け、1984年ハンス・スワロフスキー国際指揮者コンクール優勝。
国内はもちろん海外への客演も多く、2013年と2017年にはサンクトペテルブルグ・フィル定期演奏会を指揮、世界に名だたる名門オーケストラから豊潤な響きを引き出して聴衆や楽員から大絶賛を受けた。ピエール・ブーレーズ、ミッシャ・マイスキー、イツァーク・パールマン、ギドン・クレーメル等の世界的作曲家やソリスト、特にマルタ・アルゲリッチからは3回の共演を通じてその演奏を絶賛されるなど絶大な信頼を得る、緻密で徹底的なスコアの分析からスケールの大きな音楽を作りだす名匠。
オペラでも新国立劇場やウラジオストクとサンクトペテルブルグでの團伊玖磨「夕鶴」、大阪カレッジオペラでのブリテン「ピーター・グライムズ」をはじめ、2021年4月には新国立劇場でストラヴィンスキー「夜鳴きうぐいす」とチャイコフスキー「イオランタ」を指揮、作品の魅力を存分に伝えて高い評価を得ている。
これまでに広島交響楽団音楽監督・常任指揮者、新日本フィル正指揮者、大阪センチュリー交響楽団常任指揮者、群馬交響楽団音楽監督(現・名誉指揮者)、札幌交響楽団正指揮者、京都市交響楽団常任首席客演指揮者などを歴任し、現在東京シティ・フィル常任指揮者(2015年4月~)、富士山静岡交響楽団首席指揮者(2021年4月~)、仙台フィル常任指揮者(2023年4月~)を務める。
第4回渡邉曉雄音楽基金音楽賞(1996年度)、第10回齋藤秀雄メモリアル基金賞(2011年)、第50回サントリー音楽賞(2018年度)を受賞。NHK等の番組にも定期的に出演するなど幅広い活躍を続けている。