プロフィール
ミシェル・ベロフ(フランス) Michel BÉROFF
ピアノ部門 審査委員
1950年フランス生まれ。1966年にパリ国立高等音楽院を卒業し、翌年の第1回オリヴィエ・メシアン国際ピアノコンクールで優勝。以来、メシアンの最も優れた解釈者の一人として知られる。
クラウディオ・アバド、ダニエル・バレンボイム、レナード・バーンスタイン、ピエール・ブーレーズ、クリストフ・フォン・ドホナーニ、アンタル・ドラティ、シャルル・デュトワ、クリストフ・エッシェンバッハ、小澤征爾らのもと、世界の著名なオーケストラと共演。また、室内楽にも積極的に取り組んでおり、マルタ・アルゲリッチ、バーバラ・ヘンドリックス、ジャン=フィリップ・コラール、オーギュスタン・デュメイ、ピエール・アモイヤル、リン・ハレルらと共演している。
長年にわたって教鞭をとったパリ国立高等音楽院では名誉教授を務めるかたわら、日本や中国、アメリカ、イタリア、フランスなど世界各国でマスタークラスを行っている。
25年以上EMI専属アーティストとして、レコーディング作品は50タイトルを超え、その中にはリスト、プロコフィエフ、ストラヴィンスキーのピアノとオーケストラの全作品(小澤征爾、クルト・マズア指揮)も含まれる。ドイツ・グラモフォンからは、アバド指揮ロンドン交響楽団でラヴェルの「左手のためのピアノ協奏曲」を、最近ではドビュッシーのピアノ曲全集をリリースし、フランス・ディスク大賞の受賞は5回を数える。
これまでに、チャイコフスキー、ヴァン・クライバーン、リーズ、クララ・ハスキル、ルービンシュタイン、ロン=ティボーなどの国際ピアノコンクールの審査委員を務めている。後進の指導にも熱心で、門下生の多くは国際コンクールで上位入賞を果たしており、2015年のショパン国際ピアノコンクールで優勝したチョ・ソンジンはその一人である。