プロフィール
アンドレア・ボナッタ(イタリア) Andrea BONATTA
ピアノ部門 審査委員
イタリアの最も著名なピアニストであり、成功した指揮者の一人である。
演奏活動は世界中に及び、最近ではローマ、ベルリン、モスクワ、プラハ、上海、北京、アモイ、パリ、ハノイ、ヴィリニュス等で、リサイタルやオーケストラとの共演を行っている。CD録音においては、ブラームスのピアノ曲全集、リスト、シューベルト等があり、高い評価を得た。また、ブラームスのピアノ作品に関する著書は、この分野における画期的な著作とされている。
ブゾーニ国際ピアノコンクールの芸術監督及び審査委員長、そして国際音楽コンクール世界連盟の副会長を務めた。現在は、フランツ・リスト国際ピアノコンクール(ユトレヒト)の芸術顧問。上海音楽院の名誉教授、エッパン国際ピアノアカデミーの創設者、理事でもある。また、ザルツブルク夏季国際音楽アカデミーの客員教授を務め、ブレシアのタレント・ミュージック・マスター・コースでも教鞭を執る。リスト、スクリャービン、ソウル、ベートーヴェン、ゲザ・アンダ、ヴァン・クライバーン、ルービンシュタイン、クリーヴランド(審査委員長)、仙台など、主要な国際音楽コンクールの審査委員としても招かれている。
室内楽もこよなく愛し、パウル・バドゥラ=スコダ、パーヴェル・ギリロフ等のピアニストとの二重奏や、ドメニコ・ノルディオ、セルゲイ・クリロフ等のヴァイオリニストと共演。マスタークラスも世界各地で開催している。
長年の間モーツァルトの協奏曲の弾き振りを行っており、偉大な交響曲集の演奏にも取り組んでいる。指揮者としては、ヨーロッパやアジアの主要オーケストラと共演。交響曲のレパートリーの中では、ブラームスの交響曲が中心を担う。「正に手に音楽が宿る、生まれながらの指揮者である」と、アリエ・ヴァルディは述べている。