プロフィール
©Christian Steiner
ハイメ・ラレード(アメリカ) Jaime LAREDO
ヴァイオリン部門 審査委員
60年以上にわたり世界の聴衆を魅了し続けるボリビア出身のヴァイオリニスト、指揮者。ソロ、室内楽、教師とその活動は多岐にわたっている。
11歳の時にサンフランシスコ交響楽団との共演でデビュー。17歳でベルギーのエリーザベト王妃国際音楽コンクールで優勝し、国際的な注目を集める。
室内楽では、カリヒシュタイン=ラレード=ロビンソン・トリオのメンバーとして45年以上活動。2023~24年シーズンは、指揮者、ソリストとしてケネディ・センターやカーネギー・ホールなどで全米ツアーを開催するほか、新しく結成したピアノ四重奏団「Espressivo!」の最初のシーズンとして活動している。
シカゴ、ボストン、ピッツバーグ、サンフランシスコ、ロサンゼルス、ニューヨーク、クリーヴランド、フィラデルフィアなどのオーケストラと指揮、共演を重ねる。妻でチェリストのシャロン・ロビンソンとのために作曲された二重協奏曲の初演も多く、評論家や聴衆から絶賛された。
現在100枚近くのCDをリリースしており、エマニュエル・アックス、アイザック・スターン、ヨーヨー・マと収録したブラームスのピアノ四重奏曲はグラミー賞を受賞。グレン・グールドとのコラボレーションやジェニファー・コーとの二重協奏曲などもリリースしている。ソニー・クラシカルからはこれまでに収録したソロ、室内楽作品すべての録音を集めた23枚入りボックス・セットや、WFMTラジオ網の番組「音楽探求」でその功績を称えている。
1993年から指揮をしているニューヨーク弦楽合奏団セミナーと、審査委員長を務めるインディアナポリス国際ヴァイオリン・コンクールは、音楽界における教育的支柱となっている。2024年にクリーヴランド音楽院の教師として13年目を迎える。