プロフィール

©Maike Helbig
マティアス・キルシュネライト(ドイツ) Matthias KIRSCHNEREIT
ピアノ部門 審査委員
豊かな感情と物語性に富んだ表現で聴衆を魅了し、南ドイツ新聞で“ピアノの詩人”と評されたドイツを代表するピアニスト。
これまでにチューリッヒ・トーンハレ管弦楽団、ハーグ・レジデンティ管弦楽団、サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団、シュトゥットガルト放送交響楽団、バンベルク交響楽団、ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団など世界の主要オーケストラと共演。室内楽でも積極的な活動を続けており、クリスティアン・テツラフ、キャロリン・ヴィドマン、シャロン・カム、アルバン・ゲルハルト、レナ・ノイダウアー、ダニエル・ミュラー=ショット、ユリアン・シュテッケル、フェリックス・クリーザーらと共演している。
1989年からはレコーディングにも取り組み、モーツァルトのピアノ協奏曲全集をはじめ、多くのアルバムをリリースしている。ドイツの音楽雑誌「フォノ・フォルム」は、フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディとその姉ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼルの作品を収めたCD“無言歌集”を「比類なきほど素晴らしい」と称賛している。2009年、メンデルスゾーンのピアノ協奏曲ホ短調の世界初録音によって、エコー・クラシック賞を受賞。また、F.A.E.ソナタを収録したアルバム「FAE-Frei aber einsam」は、西部ドイツ放送(WDR)の“ベスト・ブラームスレコーディング・オブ・ザ・イヤー”を受賞した。最近では、シューマンのピアノとオーケストラの作品を全て収録したCD 「Concertant」が高い評価を受けている。
ロストック音楽・演劇大学教授として、自身の経験と芸術的理想を次世代の音楽家たちと分かち合いながら後進の指導にあたっている。2012年からドイツ東フリジアで開催されている「ゲツァイテン音楽祭」の芸術監督を務めるほか、ドイツの文化プロジェクト「Rhapsody in School」と「TONALi」での活動にも力を注いでいる。
公式ウェブサイト:www.matthias-kirschnereit.com