プロフィール
©中倉壮志朗
豊嶋 泰嗣(日本) TOYOSHIMA Yasushi
ヴァイオリン部門 審査委員
桐朋学園女子高等学校、桐朋学園で江藤俊哉、アンジェラの両氏に師事。在学中よりヴァイオリン、ヴィオラ奏者としてソリスト、室内楽、コンサートマスターとして演奏活動を始める。
1986年、大学卒業と同時に22歳で新日本フィルハーモニー交響楽団のコンサートマスターに就任し楽壇デビュー。現在は新日本フィルハーモニー交響楽団の桂冠名誉コンサートマスター、九州交響楽団の桂冠コンサートマスター、兵庫県立芸術文化センター管弦楽団のコンサートマスター、京都市交響楽団の特別名誉友情コンサートマスターを務めている。
指揮者・小澤征爾との30年にわたる信頼関係から、サイトウ・キネン・オーケストラや水戸室内管弦楽団でもコンサートマスターを務めている。
また、近年ではコルンゴルト、三善晃、バルトークなど、近現代の協奏曲のソリストとしてもオーケストラの定期演奏会に出演。2019年には結成20周年を迎えたアルティ弦楽四重奏団の演奏会や、ピアノフォルテと演奏したベートーヴェンのヴァイオリンソナタ全曲演奏など、関西を拠点にした新たな活動に注目が集まっている。また同年、バッハのヴァイオリン全作品を3回に分けて演奏するコンサートを京都で開催し、その成果により第29回青山音楽賞 青山賞を受賞した。2021年のデビュー35周年には兵庫県立芸術文化センター管弦楽団とバルトークのヴァイオリン協奏曲第1番、第2番、そしてヴィオラ協奏曲を一挙に演奏した。また、京都市立芸術大学、小澤征爾音楽塾、アルカスSASEBOのジュニアオーケストラの指導など、教育活動にも力を入れている。
1991年村松賞、第1回出光音楽賞、1992年芸術選奨文部大臣新人賞受賞。平成25年度兵庫県文化賞受賞。京都市立芸術大学教授、桐朋学園大学および大学院講師。