Sendai International Music Competition

ソヌ・イェゴンさん インタビュー | 仙台国際音楽コンクール公式サイト

インタビュー

第5回仙台国際音楽コンクールピアノ部門優勝
ソヌ・イェゴンさん インタビュー

インタビュー日:2018年10月12日

2019年1月、リサイタルのため約3年ぶりに来仙されるソヌ・イェゴンさんに、近況などのお話を伺いました。

前回仙台に来られたのは、2016年の3月の開催記念コンサートでした。今回で来日は8回目になると思います。仙台で楽しみにしていることはありますか?

2013年の初来仙の時以来、来仙の度に本当に良い思い出がばかりがあります。私を支えてくれた仙台国際音楽コンクールの親切なスタッフ達のみならず、私が出会った人々はみんな本当に親切でした。良く行った‘エデン’というショッピングセンターの周辺や他の場所をまだ覚えています。懐かしい友人達や聴衆の皆さんにまたお会いできるのが本当に待ち遠しいです。

最近の演奏活動について教えてください。

2017年クライバーン国際ピアノコンクールで、私はドヴォルザークのピアノ五重奏曲をブレンターノ弦楽四重奏団と演奏しました。そしてつい先日も2度目のコンサート共演をしたばかりです。一人旅をすることが多い私ですが、四重奏団との再共演は嬉しく、そして自然体で音楽を創り出すという素晴らしい時間を一緒に経験することができました。

私は今、コンサートツアーの為にアメリカにいますが、来週は韓国に帰り、ニューヨーク・フィルハーモニー弦楽四重奏団との共演で、このピアノ五重奏曲を演奏することになっており、それを大変心待ちにしています。また、マエストロ・ゲルギエフの指揮のもと、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団とプロコフィエフの協奏曲第3番を演奏する予定もあります。ゲルギエフ氏とは初の共演ですが、私達は11月に韓国で2つの演奏会を行うことになっているんです。音楽を創り出すという、その一瞬一瞬がとても特別なものなので、2~3の公演だけを取り上げて話すというのは難しいですね…

音楽以外で、趣味や好きな気晴らしや食べ物のことなど、お聞かせください。

正直言うと、私のお気に入りの過ごし方は、何もせずに、ただのんびりとすることなんです。でも、友人たちと出かけたりするのも好きです。それで、ちょっとでも空いた時間があれば、良いレストランやバーを探してみたりします。アジア人なので特にアジア料理が好きで、美味しいお酒をちょっと飲むのも良いですね!

仙台でのリサイタルは今回の日本ツアーの最後です。仙台の後の演奏予定は?

日本でのリサイタルツアーの後、実は自分の誕生日に、カリフォルニア、カーメル・バイ・ザ・シーでブレンターノ弦楽四重奏団とまた共演します。1~2週間前にリサイタルでそこに行ったばかりですが、残念ながら日中ビーチを楽しむことは出来ませんでした。夜には散歩しましたが、素晴らしくて、心地よかったです。 今度は、自然をもっと吸収できるのを楽しみにしています。その後、私は香港芸術祭で演奏するために初めて香港へ行きます。それからイタリア、ドイツ、アメリカで、ベートーヴェンの協奏曲第4番、チャイコフスキー協奏曲第1番やラフマニノフ協奏曲第3番等を演奏する予定です。

イェゴンさんは、2013年に第5回仙台国際音楽コンクールで優勝後、2017年のヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールでも優勝されました!各コンクールについて印象をお話しいただけますか?

共通点が1つあります。混乱や時間の無駄というものが皆無で、どちらも極めて良く段取りされており、競争環境というよりも実際は音楽祭のような雰囲気です。地下鉄駅で他の出場者達と一緒に写った自分の写真を見て、何となく気恥ずかしく、また誇らしくもあったことを私はいまだに覚えています。どちらのコンクールについても、その出場者になることは名誉なことです!

最後にイェゴンさんの演奏を楽しみにしている仙台のファンにひとことお願いします。

前回の帰仙から、あまりにも長い時間が経過したような気がするので、沢山の懐かしい友人達との再会が待ち遠しいです。皆さんのご多幸を心からお祈りします。そして、2019年1月のリサイタルを心待ちにしています。

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